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ヨーグルト

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今回は良くある質問です。「ヨーグルトって体に良いですよね〜?」です。

これに関しては、いつも答えるのに困ります。ヨーグルトの原料は牛乳です。その牛乳を私は推奨していないので。。

ですがまれに「ヨーグルトを食べて花粉症が治った」なんて人もいます。

確かに発酵食品であるヨーグルトには整腸作用があります。そのため善玉菌を増やし腸の状態を改善させることができるのでアレルギーなどには効果があります。

ですからヨーグルトが悪いか?と言われるとそんなこともありません。

ですがヨーグルトと一言にいっても何千、何万種類も存在します。その中からあなたの体に合うヨーグルトに巡り合うのは至難の技です。

つまり体の外から体に良い菌を入れるよりも、もともとあなたの体の中にある善玉菌を増やす方が効率が良いのでは?というのが私の意見です。

ヨーグルトのメリット

ヨーグルトはミルク(牛・水牛・羊・馬・ラクダ)に、乳酸菌や酵母菌を混ぜて発酵させた発酵食品。そのためとにかく乳酸菌などの作用により腸の善玉菌を増やすことで整腸作用があります。
またヨーグルトのホエイタンパク質には乳糖がほぼ入っておらず、いわゆる乳糖不耐症の人にもお腹を下さないと言われている。
カルシウム・ビタミンB1・ビタミンK・葉酸などを多く含む。

ヨーグルトの食べ方

1食後に食べる
2温めて食べる
3食物繊維と一緒に食べる
42週間は続けて食べる

食後に食べる

乳酸菌は生きたまま腸に届いた方が、より効果を発揮できます。そのため胃酸の分泌が少ない状態の方が生きたまま腸に届く確率が増えます。
なぜなら、いくら体に良い菌と言っても体にとっては外敵です。まずそれらの菌は胃酸や腸のバリア機能によって死活化されます。
ですから胃酸の分泌が少ない食後にヨーグルトを食べた方が生きたまま腸に届く確率が増えるというわけです。

温めて食べる

ヨーグルトの中の乳酸菌やビフィズス菌は40度くらいで最も活性化します。しかし50度を超えると逆に弱まりそれ以上になると死んでしまいます。そのため500ワットの電子レンジで30〜40秒くらい温めることをお勧めします。

食物繊維と食べる

乳酸菌やビフィズス菌が腸に届くと善玉菌を増やして腸の調子が整います。では乳酸菌やビフィズス菌は何で増えるかというと、野菜や果物などの食物繊維によって増えます。
つまり乳酸菌やビフィズス菌が増えると善玉菌が増えます。乳酸菌やビフィズス菌を増やすには食物繊維が必要。だからこれらを一緒に摂ると一石二鳥ということになるのです。

2週間は続けて食べる

ヨーグルトの乳酸菌やビフィズス菌と一括りで言っていますが、これらは数万種類はあると言われています。つまりヨーグルトは商品によって含まれる乳酸菌やビフィズス菌の種類が異なります。そのためどの種類の乳酸菌があなたの体に合うのかは食べてみないと分かりません。
ですからまずは2週間くらい食べてみて「お腹を下したり調子が悪くなる」「食べても全く体調の変化がない」のであれば、違うヨーグルトを試す。ということを繰り返してあなたに合うヨーグルトを探してください。あなたに合うヨーグルトを見つけるのは至難の技かもしれませんが。。

ヨーグルトのデメリット

1食べてはいけない人
2原料が牛乳

食べてはいけない人

胃腸が弱い人・すぐに下痢をする人にはお勧めしません。東洋医学的にはヨーグルトは体を冷やす性質があると言われています。またドロドロしたものは胃腸に負担がかかりやすいとも言われます。

そしてヨーグルトは欧米人のような肉や乳製品を多く食べてきた民族の発酵食品として親しまれてきました。つまり肉やミルクを消化する酵素が出やすい性質の人にとっては簡単に消化することができます。ですが、古来から農耕民族である日本人にとっては、消化に向かない食べ物なのです。

では日本人にとってヨーグルトに代わる食べ物はないのか?そんなことはありません。醤油や味噌、漬物には乳酸菌やビフィズス菌が豊富に含まれています。ですからわざわざ日本人にとって消化しにくいヨーグルトを食べるよりも古来から日本にある醤油や味噌や漬物から乳酸菌やビフィズス菌を摂ることの方が体に合っていると思います。

原料が牛乳

1乳酸菌は胃酸に弱い
先ほども述べたように生きたままの乳酸菌でも胃を通過する際に胃酸によってほとんどは死活化されます。研究では死んだ菌でも整腸作用はあると言われますが、やはりその効果は弱まってしまいます。

2カゼインタンパク質は人に合っていない
ヨーグルトのカゼインタンパク質は人の母乳には含まれません。そのため人の体にはとても消化のしにくいタンパク質と言われます。栄養療法を施す際には他の栄養の吸収を阻害するためまずはカゼインフリーやグルテンフリーは必須作業になります。

3カルシウム・マグネシウムバランスが悪い
カルシウムとマグネシウムのバランスは2:1が理想と言われます。ですが牛乳やヨーグルトは10:1と言われます。つまりカルシウムの量が多すぎるのです。現代人はマグネシウムの摂取量が少ないことでさまざまな問題が引き起こされていると言われています。そしてカルシウムの量が多いことで体内のカルシウムが一緒に排泄されて逆に骨粗鬆症の原因になるとも言われます。ですから乳製品を食べるときは余計にマグネシウムを摂ることを心がけてください。

4各種のホルモンの問題
成長ホルモンや性ホルモン(特に妊娠中の牛から搾乳することで女性ホルモンのエストロゲン)の大量摂取につながることで、乳がんなどのがんの危険因子のさらされる。

食べるべき?

私個人的には、牛乳を原料にしている時点で健康のために食べる必要はないと思っています。乳酸菌のメリットとカゼインのデメリットを天秤にかけてあなたにとってメリットの方が多いのであれば食べれば良いと思います。
そのためにはまず色々なヨーグルトを食べて試してみてあなたに合う物を探してください。実際にヨーグルトを食べて花粉症が治ったという人もたくさん見受けられます。
でもあなたに合うヨーグルトを探し当てるのは至難の技であるのも確かです。
そんなあなたには「あなたの体の中にもともとある善玉菌を増やす」という思考に切り替えてください。日頃から醤油・味噌・納豆・漬物などの日本古来の発酵食品や、野菜果物などの食物繊維を積極的に食べて善玉菌を増やすことをしていれば十分だと思います。
でもいろいろ食べてあなたにとって一番調子が良くなる食べ物を選んでください。





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