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ぬか漬け

ぬか漬け

先日、患者さんに「無印良品のぬか漬けって知ってますか?」

と質問されました。

私は知らなかったのですが、そのことを患者さんたちに話すと、みなさん知っていてなかなか手に入らない。とのことでした。

密かにぬか漬けブームのようです。。

そこで今回はこの無印のぬか漬けを作った患者さんの写真提供のもと、ぬか漬けはなぜに体に良いのか?に関してお伝えしていこうと思います。

何気なく食べていた「付け合わせ程度の漬物」ですが、すごく栄養価が高いことが伝われば幸いです。。

ぬか漬けとは?

まず、ぬか漬けの「ぬか」ってなんだと思いますか?

これは玄米の構成要素です。玄米は白米・胚芽・糠(ぬか)からできています。

いつも食べている白米は玄米の中から胚芽と糠を取り除いたものです。そしてこの玄米の中の胚芽と糠の中に95%の栄養が含まれていると言われています。玄米は栄養価が高く、白米は栄養価が低い。と言われているのは、これが理由です。

その玄米から取り出した大量の糠の中に塩と水を入れて発酵させたものが糠床です。この糠床の中に野菜などを入れて漬け込んだものがぬか漬けです。

もともとこのぬか漬けは冬のための保存食として開発された。と言われています。アメリカのピクルス、韓国のキムチなども同じような保存食です。

ぬか漬けの効果は?

1ビタミンB
2米油
3乳酸菌

ビタミンB

ぬか床の中で野菜が漬かる際に、米ぬかに含まれるビタミンB1が野菜の中へ染み出します。例えば、きゅうり(100gあたり=約1本分)に含まれるビタミンB1(0.03mg)はぬか漬けにすると約10倍(0.26mg)に増加します。

きゅうりに限らず、生野菜の状態よりぬか漬けにした方がビタミンB1含有量が増加するとのことです。

このようにぬか漬けは生野菜で食べるよりも栄養価が追加されるのです。

米油

米ぬかには「米油」も含まれます。この米油にも体に良い成分がたくさん含まれています。

ビタミンE・・・・脂質酸化防止作用など
r−オリザノール・・抗酸化作用など
フェルラ酸・・・・抗酸化作用、紫外線吸収など
フィチン酸・・・・抗がん作用、抗酸化作用、抗脂肪作用など
イノシトール・・・抗脂肪肝、動脈硬化予防、カルシウム吸収促進など

米油はオメガ6の含有量も少なく他の植物油と比較しても成分素性ではとても優秀な油になります。

乳酸菌

米ぬかと野菜の両方に含まれる植物性乳酸菌が、「ぬか床」の発酵とともに乳酸球菌→乳酸桿(かん)菌へと変化します。イメージ的にはスーパー乳酸菌に変化する感じです。。塩分濃度が高く過酷な「ぬか床」の環境を生き抜くことで、生きたまま腸まで届く強い防衛パワーを身につけると言われます。

こうした強い植物性乳酸菌が宿った漬物を摂取すると、腸内の善玉菌が増え腸内環境改善効果が大いに期待できます。腸内環境が良くなると、免疫力も高まり、アレルギー予防や整腸作用などの健康効果へつながります。

「漬物の野菜には食物繊維も含まれています。植物性乳酸菌と食物繊維を一度に摂取できるぬか漬けは、とても合理的で健康的な食品と言えます。

植物性乳酸菌の「ラクトバチルス・プランタラム」が「腸内環境改善」「美肌」「集中力向上」に効果があることは、漬物機能研究所がヒト試験で実証し2017年に発表されています。

食べ方

ビタミンB群が多く、特にB1には糖質を分解する酵素を助けエネルギーに変える働きがあり、B2には脂肪を分解する酵素を助けエネルギーに変える働きがあるため、ダイエット食としても良いということになります。ですからご飯のお供に漬物という組み合わせは理にかなっているのです。

一つ注意は量です。やはり塩気が多いので食べ過ぎには注意です。
ぬか漬けを美味しいと感じる「適度な塩分濃度」は「ぬか床の約5%」とのこと。この塩分濃度で漬けた場合、「きゅうりのぬか漬け1本(約100g)あたりの塩分量は1g程度」になるそうです。
厚生労働省が推奨するナトリウム(塩分相当量)摂取の目標基準値は18歳以上男性で1日8g未満、18歳以上女性が1日7g未満(日本人の食事摂取基準2015年度版より)なので、持病があり塩分を控えた方がいい場合や、極端に偏った食べ方をしない限りは気にしなくて大丈夫そうです。
がこれは味覚の問題ですなので個人差が出てしまいますが、食べた後にむくむとか喉が乾くようであれば食べ過ぎです。きちんと塩分を抜いて下さい。

ぬか漬けは量だけ多過ぎなければ、とても栄養価が高い食べ物になります。ぜひご飯の付け合わせにオススメします。





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