先日患者さんにうずらの卵をいただきました。
自家製の出汁で漬けたうずらの卵を美味しくいただきました。
そこで
「卵は卵だけど鶏の卵と栄養価は違うのか?」
という疑問が湧きました。
少し調べてみると、もしかしたら鶏の卵よりもすごいかも。。
ということが分かってきました。
今回はこの「うずらの卵」と「鶏の卵」の違いに関して調べたことをお伝えしていこうと思います。
卵の栄養
タンパク質
またその中でも特に「良質なたんぱく質」を含んでいる食品といえます。食品に含まれるたんぱく質の栄養価は、必須アミノ酸と呼ばれる9種類のアミノ酸の含有量によって決まります。この含有量を摂取するのに必要な量と比較して算出した値を「アミノ酸スコア」と呼んでいます。
アミノ酸スコアは満点が100であり、不足している必須アミノ酸があると、そのスコアは下がっていきます。そして卵のアミノ酸スコアは100点満点です。肉や牛乳と同じくらい良質なたんぱく質であることが分かっています。卵は手軽に摂取できる優秀なたんぱく質源になります。
脂質
以前は卵にはコレステロールが多く含まれているので体内のコレステロール値を上げる食材として敬遠されていましたが、コレステロールは体内で合成できる脂質で、食事で摂取するコレステロールの影響は少ないということが分かってきました。摂取目標量を決める科学的根拠が少ないため、最新版の食事摂取基準では、コレステロールの目標量は撤廃されています。
つまり理論的には卵を食べることによって体内のコレステロール値を上げるわけではない。ということになります。
ビタミン
またカルシウムの吸収をサポートし、骨を強くする働きのあるビタミンDは、成人の1日に必要な量の約28.2%が卵黄1つに含まれています。
ミネラル
亜鉛はたんぱく質の再合成やDNAの合成に必要な栄養素で、不足すると味覚障害をおこす可能性がある栄養素です。卵黄1つ(20g)には、30代男性が1日に必要な量の約7.8%、女性の場合は10%が含まれています。これらの他にも様々な栄養素が含まれており、卵黄はかなり栄養価が高いことがわかります。
カリウム
効果効能
また抗酸化作用を持つビタミンAやEが含まれています。活性酸素の発生を抑えることで、細胞の老化を抑える働きが期待できます。
肌作りに必要なたんぱく質はもちろん、コラーゲンを増やす働きのある成分が卵には含まれています。そのため皮膚の弾力や肌のうるおいを保つ効果が期待できます。
うずらの卵と鶏の卵の違い
またフランスでは1968年より花粉症・鼻炎などのアレルギー患者2000人以上を対象とした臨床試験で、その有効性が認められています。
栄養価は基本的には鶏の卵に近いです。アミノ酸スコアも鶏の卵と同じく100点満点です。ですが鶏の卵よりも優れている点も幾つかあります。それは栄養価の違いです。
以下の栄養価は鶏の卵との比較です。
ビタミンA 2.5倍
ビタミンB 12 5.2倍
鉄 1.7倍
葉酸 2.1倍
メチオニン 2.8倍
DHA 3.5倍
これだけ見ると鶏の卵よりも栄養価が高いようにも取れます。ですがこれは鶏の卵と同じ量での比較になります。つまり鶏の卵1個に対してうずらの卵は大体5個で同じ量になります。そこは注意してくださいね。
ビタミンA
ビタミンB12
鉄
葉酸
ですが、鶏の卵もうずらの卵もとにかく栄養価が高い食材になります。ケースバイケースで食卓に選んでくださいね。