あなたは「トクホ」と聞くとどんなイメージを持ちますか?あのバンザイしたマークのやつです。。
私はなんか分からないけど「体に良いんだろうなぁ」と思っていました。
そこでいろいろ調べてみると確かにきちんとその対象の商品でテストをして、データ的にも体に良いことが証明されている証が、あのバンザイマークには込められているようです。
だから体に良いのは納得できます。
でも原材料を見てみるとこれが「本当に体に良い商品と言って良いのか?」と疑ってしまう商品もたくさん存在しています。
そこで今回はトクホ・特定保健用食品とはどんなものかをお伝えしていきます。
またあまり知られていませんが、トクホに近い「機能性表示食品」「栄養機能食品」についてもお伝えしていきます。
食品の分類
機能性の表示ができない食品。いわゆる普通に売られている食品全般のこと。
2保険機能食品
機能性の表示ができる食品。
例えば「コレステロールを下げる」「糖の代謝を促進する」などの文言をパッケージに書ける食品。
これは次の3つに分類できる
・特定保健用食品(トクホ・特保)
・機能性表示食品
・栄養機能食品
特定保健用食品(トクホ・特保)
特定保健用食品に含まれる保健機能を有する成分を「関与成分」といいます。通常、特定保健用食品は有効性・安全性を消費者庁が個別に審査します。有効性の証明として、査読付きの研究雑誌に掲載されることが条件となっています。また定められた試験機関によって関与成分の含有量の分析試験も行われます。こうした審査を経て認可された食品は特定保健用食品として「バンザイマーク」と、特定の保健機能について表示することができます。
現在までに「血糖・血圧・血中のコレステロールなどを正常に保つことを助ける」「おなかの調子を整える」「骨の健康に役立つ」などの保健機能の表示が許可されています。保健機能の表示は同じでも、関与成分の種類によっては作用機序が異なることもあります。摂取の際にはパッケージやホームページ等で関与成分や作用機序について確認しましょう。
特定保健用食品の疾病リスク低減表示
特定保健用食品は医薬品ではなく食品であるため、疾病名の表示や病態の改善に関する表示はできません。しかし2005年に、関与成分の疾病リスク低減効果が医学的・栄養学的に確立されている場合には、疾病名の表示が認められるようになりました。この新たな制度によって現在「疾病リスク低減表示」が認められた関与成分は「カルシウム」と「葉酸(プテロイルモノグルタミン酸)」で、下記のように表示されます。
カルシウム
この食品はカルシウムを豊富に含みます。日頃の運動と適切な量のカルシウムを含む健康的な食事は、若い女性が健全な骨の健康を維持し、歳をとってからの骨粗鬆症になるリスクを低減するかもしれません。
葉酸(プテロイルモノグルタミン酸)
この食品は葉酸を豊富に含みます。適切な量の葉酸を含む健康的な食事は、女性にとって、二分脊椎などの神経管閉鎖障害を持つ子どもが生まれるリスクを低減するかもしれません。
規格基準型の特定保健用食品
特定保健用食品としての許可実績が十分であるなど科学的根拠が蓄積されている関与成分については、定められた規格基準への適合性のみの審査で許可されます。
条件付き特定保健用食品
特定保健用食品の審査で要求される有効性の科学的根拠のレベルには届かないものの、一定の有効性が確認できる食品については、限定的な科学的根拠である旨の表示をすることを条件として許可される特定保健用食品が「条件付き特定保健用食品」です。 〜厚生労働省ホームページより〜
機能性表示食品
機能性の評価は、次の①、または②により行われることになっています。
①最終製品を用いた臨床試験
②最終製品又は機能性関与成分に関する文献調査(研究レビュー:肯定的な結果の研究論文だけでなく、否定的な結果の研究論文についても合わせて評価する)
機能性の評価を①、または②のどちらで行ったかによって、保健機能の表示が次のように異なります。
①の場合:「〇〇の機能があります」
②の場合:「〇〇の機能があると報告されています」
保健機能食品の摂取について
特定保健用食品、栄養機能食品、及び機能性表示食品はいずれも医薬品ではなく、疾病の治療・治癒・予防等を目的として摂取するものではありません。これらの食品の摂取に当たっては、食事からの栄養摂取や食生活の改善を基本とした上で、機能性や目安量、作用機序など公開されている情報を充分に確認するようにしましょう。 〜厚生労働省ホームページより〜
栄養機能食品
ビタミン
ナイアシン・パントテン酸・ビオチン・ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ビタミンC・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンK・葉酸
ミネラル
亜鉛・カリウム・カルシウム・鉄・銅・マグネシウム 〜厚生労働省ホームページより〜
何を選ぶかはあなた次第
つまり確かに一つの側面、例えば「コレステロールを下げる」だけを抜き出せば確かに良い結果が得られるのかもしれませんが、その商品を食べて他の危険性はないのか?他の側面からすると違う問題が起こり得ないのか?などを考えるとやはり、トクホかどうかよりも原材料を確認してこれは体に入れて良いものかを判断する方が私は大切だと考えます。
あなたにとっても考える良いきっかけになれば。。と思います。