先日、ヨーグルトの動画をアップしたところ、患者さんに「手づくりカスピ海ヨーグルト」なるものを頂きました。
自分でヨーグルトを作るキットです。
私は初めてみたのですが、このことを他の患者さんに伝えてみると、意外と知っている人も多いし、作ったことがある人も多いことに驚きました。
ヨーグルトは発酵食品です。私の個人的意見ですが、日本の発酵食品は納豆や漬物のイメージが強くて腐ってる・臭い。。と言う印象です。
ですがヨーグルトはあまり腐っていないイメージ?(完全に個人の見解です。。)だったので、昔からどんなふうに作っているのか興味がありました。そこで私も作ってみることにしました。
しかも説明書を読むと、ものすごく簡単そうだったので(笑)。
カスピ海ヨーグルトとは?
2どうして日本にきたの?
3長寿とカスピ海ヨーグルト
どこで生まれた?
コーカサス地方では、ヨーグルトをそのまま食べるだけでなく、さまざまな料理にも使われています。一般家庭には手作りのヨーグルトがあり、朝晩、どんぶり1杯分のヨーグルトを食べるそうです。
どうして日本にきたの?
持ち帰ったヨーグルトから日本のフジッコと共同研究をして、クレモリス菌の培養に成功して、商品として販売できるようになりました。
長寿とカスピ海ヨーグルト
50歳代前半の人と90歳以上の人を調査した結果、高齢者では血圧が比較的高い人が多かったものの、健やかに日常生活を送っていました。食生活をみると、野菜や果物、さらにヨーグルトなどの乳製品、肉、豆類、淡水魚から良質のたんぱく質を摂取していることが分かりました。血圧の高さは、高地で冬に食べる保存食の塩分が原因と思われます。
コーカサス地方は、農業が盛んで、果物や野菜が豊富です。果物は特に、ぶどうやプルーンを多く食べ、ぶどうは皮や種も一緒に食べます。そうすると、食物繊維やカリウム、老化を防ぐポリフェノールをたっぷりとれるのです。また、ワインの歴史は古く「ワイン発祥の地」として知られています。肉も多く食べますが、ゆでたり蒸したりして脂肪分を除いた食べ方が中心です。
そしてもう一つ大切なことは、「センチナリアン」と呼ばれる100歳以上の老人が、いつまでも社会の中で尊敬され、家族とともに食事を楽しんでいるということが、長寿の秘訣として挙げられます。
つまりヨーグルトが長寿の秘訣であると言う根拠があるわけではありません。やはり長寿の源は、野菜果物・発酵食品・肉・魚などをまんべんなく食べる。そして人とのつながりを持つことが大切であると言うことです。
クレモリス菌とは?
〜フジッコHP参照〜
ヨーグルトの考え方
以前にも言ったように、もしあなたがヨーグルトを食べてアレルギーが良くなったなどの経験があるのであれば、それはあくまであなたが食べたヨーグルトの乳酸菌の種類があなたの腸にフィットしたに過ぎません。
全ての人にその乳酸菌がフィットするわけではないので、効果がある人とない人が存在してしまうのです。
今回のカスピ海ヨーグルトも考え方は同じです。カスピ海ヨーグルトのクレモリス菌という乳酸菌があなたの腸にフィットすれば腸内環境を良くしていろいろな体に良いことが起こるかもしれません。
ですからまずは2週間食べ続けてみて調子がいいようならそのまま食べ続ければいいと思いますよ。
今回紹介した「フジッコ 手づくりカスピ海ヨーグルト」はヨーグルトができる過程を体験できるので、そういう意味ではとても勉強になると思います。また子供と一緒に作ればさらに楽しいと思います。