今回もサプリメントです。
特に気をつけるべきサプリメントについてお伝えします。
マルチビタミン
ビタミンABCE
カルシウム
に関してです。
これらの情報は「服用危険 飲むと寿命が縮む薬・サプリ」という本からです。
この本はYouTubeでサプリに関して発信している人は必ず読んでいる内容だと思います。そしてエビデンスベースで書かれたすごく参考になる本ですのでこの中の内容を丸ごとお伝えしていきます。
きっとサプリに関する考え方が変わると思いますよ。
サプリとは?
あくまで食事で摂りきれない栄養素を補える栄養補助食品。
医薬品よりも規制が格段に甘い。
医薬品よりも研究データが少ない。
そのため効果がない商品が高額で売られていたりもします。そして長期的な危険性について誰も断言できないのがサプリの現実です。「医薬品になれなかったものがサプリに」と仰るドクターもいます。
エビデンスからみたサプリの効果
1マルチビタミン
2ビタミンA(βカロチン)
3ビタミンE
4ビタミンB群
5ビタミンC
6カルシウム
マルチビタミン
結論から言うと、かなりの確率で「意味がない」サプリだそうです。慢性病やがん予防になる証拠なし。ただし、中国の田舎の栄養状態が悪い人には病気の予防に効いたデータは存在するようです。つまり栄養が不足している高齢者などには一定の健康効果があるようです。ですが「一般的な人の健康維持にはほとんど効果がない」と言うのがデータからの推測のようです。また加齢黄斑変性のリスクが21%上がる、60歳以上の女性には心疾患や癌のリスクが上がることも報告されているようです。つまり「人体に害が出る可能性も否定できない」とのことです。
ビタミンA(βカロチン)
人参などの緑黄色野菜に含まれる物質です。活性酸素を取り除きがんにも効果があると言われています。50歳から76歳までの7万7千人の10年による追跡調査では「ビタミンA(βカロチン)のサプリによる摂取が多い人ほど肺癌のリスクが上がる」という報告があります。また24万人の調査では「ビタミンA(βカロチン)のサプリを飲むと3から10%の確率で寿命が縮む」というデータもあるようです。
ビタミンE
1日の必要量以上を飲んでいる男性の前立腺がんのリスクが17%上がり、死亡率も4から6%上がるようです。
これらのビタミンAやビタミンEは脂溶性のビタミンです。つまり摂りすぎると体の中に留まりなかなか体の外に排出できません。すると体はこの余ったビタミンを解毒するために肝臓や腎臓を酷使することになり体にダメージを与える結果になるのです。
ビタミンB群
ビタミンB群は体にとって色々な場面で必要になる物質です。ですが、現在までのデータを見る限りビタミンB群のメリットは報告されていない。とのことです。それとは逆に様々な副作用が報告されています。有名なものではビタミンB6とビタミンB 12を摂りすぎると肺がんのリスクが30から40%上がるとのことです。かなりの数字です。。
ビタミンC
ビタミンCと聞くと老化防止などのアンチエイジングに良いし、水溶性のビタミンだからいくら摂っても摂りすぎることはないと思っている方も多くみられます。ですが、科学的に効果にばらつきがあり過ぎて「よく分からない」というのが本当のところのようです。また反対に8年の追跡調査では白内障のリスクが1.36倍に、65歳以上では1.9倍になるとの研究結果もあるようです。さらにビタミンCのサプリは虫歯のリスクも上げるようです。
カルシウム
カルシウムと聞くと骨に良いという印象があると思います。ですが必要以上の量を摂っても健康には何の影響もないとのことです。逆に骨密度が下がると言う研究結果も見られます。また2010年の50歳から70歳の1万2千人の研究結果によると、大量のカルシウム摂取によって心臓や血管に石灰が沈着して動脈硬化や心筋梗塞のリスクが31%上がるというデータもあるようです。そしてこれと同じ量を牛乳や野菜から摂っても問題にはならないとのことです。
まとめ
これらのことを考えると、サプリで摂る栄養は一つには量が問題のようです。もしあなたが明らかにある物質が足りていないのであればそれを補うためにサプリメントを利用することは良いと思います。ですが「ただ何となく体に良いと聞いたからマルチビタミンを飲んでいます」というような摂取の方法では、「ほぼ意味がない」か「摂り過ぎにより体のバランスを崩す」ことに繋がるかもしれません。
ですから以前にもお伝えしたように、お医者さんに言われたなどの「栄養が不足している人」「栄養療法をしている人」「アスリート」の人たちにはサプリメントは効果的ですが、それ以外の人は食事の内容を考えることの方が大切だと思います。
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