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シリコーン調理スプーン

シリコーン調理スプーン

あなたはシリコーン調理スプーンを知っていますか?

あの無印良品の超売れ筋調理器具です。

私も持っているのですが、初めてこの商品を触った時はゴム製のため熱で溶けるのでは??と思ったりもしました。

ですがこの商品、本当に使い勝手が良いのです。誰もが認める使いやすさです。もちろん熱で溶けることもないですし。

先日、患者さんからこのシリコーンは安全なものなのですか?

という質問をもらいました。

そのため今回はこの質問に答えていこうと思います。

シリコーン調理スプーンとは?

〜商品特徴〜
炒める、すくう、盛り付ける、をこの一本で。炒めもの・煮込みなど、幅広い調理に役立ちます。先端は、耐熱温度の高いシリコーン素材で、フライパンや鍋などの調理器具を傷めにくい仕様。スプーン型なので、具といっしょにソース類もすくえます。
しっかりと使えるように、シリコーンの内側には、ひとまわり小さなステンレス鋼の芯材を入れました。一方、スプーン部分のヘリから1cmほどは芯が入っていないため、へりのしなり具合と内側の硬い芯のバランスが、絶妙な使いやすさを生み出しています。
しなやかでありながら、力をかけられる使い心地で、鍋やフライパンの食材を、残さず、きれいにすくい取れます。つくった食材を無駄にしないことはもちろん、洗い物の手間も軽くできます。 〜無印良品HPより〜

シリコーンとは?

・まずはシリコンとシリコーンの違いは?
「シリコン」は元素
「シリコーン」はシリコンを精製した化合物

・ではこのシリコーンは何でできているのか?
地球の表層を構成する成分の、酸素に次いで多い元素Siが「ケイ素」(シリコン)になります。ケイ素は、単体では自然界には存在せず、酸素と結びついて「ケイ石」として存在しています。
そこに有機基が結びつき、耐熱性・耐寒性に優れた性能になります。紫外線に対しての耐候性となり、撥水性など、さまざまな特性を発揮します。
また、樹脂・オイル・ゴムなどさまざまな性能状態になるため電子電気関係から化学、繊維、食品、化粧品、建築とあらゆる分野で活躍しているのです。

シリコーンゴムの安全性は?

シリコーンゴムは熱に強く、耐久性や化学的安定性が良いことから、電子機器、自動車、建築、医療、生活用品などの幅広い分野で利用されています。誤って食べたとしても体内には吸収されず、人体には無害でアレルギー反応も少ないと考えられていることから、医療現場などでも使用されています。
今日では、電子レンジで手軽に蒸し料理ができるシリコーンゴム製調理器具が注目されています。食品安全委員会では「一般的にシリコーンゴム製調理器具は約260℃までの高温で使用可能とされている。また離型性に優れていることから、食材などがくっつきにくく、調理時の取り扱いが容易な調理器具でもある。」としています。
最近の研究において、シリコーンゴム製調理器具で調理した食品への原材料由来の化学物質の移行量が測定され、とくに脂肪分の多い食品に移行することが報告されています。しかしカナダ環境省は人への健康には影響しないと結論づけています。
我が国において食品接触材料としてのシリコーンゴム製品についてのリスク評価は行われていませんが、食品用のシリコーンゴムなどのゴム製品については食品衛生法の規格基準に基づき材質試験(材質中に含まれる鉛、カドミウムの含有量)及び溶出試験(材質から食品への移行するホルムアルデヒドや亜鉛等の量)が定められています。
当検査部では主に輸入品のゴム製の器具・容器包装を検査しております。シリコーンゴム製の調理器具は年間を通して数多く検査を実施しておりますが、シリコーンゴム製以外の有機ゴム製品では、1年間に数件規格値をこえる製品があるの対して、シリコーンゴム製品においては規格値を超える製品はほとんどありません。
しかしシリコーンゴム製品を含むゴム製品に使用される配合剤の種類やゴム製品の製造法は日々進化しているため、厚生労働省では制定されてから20年以上経過している規格基準や試験条件の見直しの検討が行われています。 〜東京顕微鏡院HPより〜





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