少し前にドライデーツについてお伝えしたんであすが、患者さんから「ドライいちじくも〜」と言う声をいただきました。
そこで今回は「ドライいちじくの効果」についてお伝えしていきます。
中国から伝わったいちじくは不老長寿の果物と言われているようです。
デーツの時にもお伝えしましたが、ドライフルーツにすると果物は栄養価が凝縮されます。そのため少量でも健康効果が高いのが特徴です。
ただしパッケージの裏を見て、原材料には果物の名前しか記載されていないものを選んでくださいね。
ドライマンゴーに多いですが、砂糖が大量に添加されている物もドライフルーツには結構あるので。。
いちじく
いちじくは漢字で「無花果」と書きます。名の通りいちじくは、ほかの植物のように花を咲かせることはありません。ではどのような仕組みなのかというと、いちじくの実は、内側が空洞のある袋状になっていて、その内側に小さな花をたくさんつけるのです。つまり、普段皆さんが口にする実の部分がいちじくの花にあたることになります。
ドライいちじく
ドライフルーツになると、生の時より水分が減るため栄養素がぎゅっと凝縮されます。一回に食べるおおよその量、生1個(約100g)とドライいちじく4~5粒(約30g)で比較した場合、特にカルシウムは約2.2倍、食物繊維は約1.6倍、マグネシウムや鉄は約1.8倍になります。ただし、その分エネルギーや糖質も多くなるため、食べ過ぎには注意が必要です。
いちじくの効果
水に溶けやすい「水溶性食物繊維」と油に溶けやすい「不溶性食物繊維」の2種類の食物繊維をはじめ、塩分を排出し体内のさまざまなバランスを調整する期待のある「カリウム」。また、骨を形成するのに必要と言われている「カルシウム」、貧血防止も望める「鉄」など健やかな身体作りに必要な栄養素がギュッと含まれています。
ちなみに、カロリーと糖質量ですが、リンゴやブドウに比べて比較的低いのも特徴。ダイエットの際のおやつとして取り入れるのもおすすめです。
アントシアニン
また、アントシアニンには視力の回復や肝機能を高めてくれる働きもあります。皮の色が濃い品種ほど果肉の色も濃く、アントシアニンが多く含まれているといわれています。
ペクチン
また、腸内の善玉菌を増やす働きもあるため腸内環境を改善する効果も期待できます。
食物繊維には不溶性と水溶性の2種類ありますが、いちじくには不溶性の食物繊維も豊富に含まれます。不溶性食物繊維には腸の動きを刺激する働きがあり、便秘予防の効果も期待できます。
フィシン
フィシンは、たんぱく質を分解する酵素のため、肉料理の下準備で使うことで肉を柔らかくする効果や、焼き肉などを食べた後のデザートとして食べると消化を助けてくれる効果が期待できます。この効果を利用して枝や葉から乳液を採取し、イボなどを治す民間療法もあるくらい強力な作用があります。
ただし、このフィシンが原因で手がかゆくなったり口が腫れて痒くなる可能性もあります。食物アレルギーがある方や花粉症などのアレルギー体質の方は、少し注意が必要です。
カリウム
カリウムはその余分なナトリウムを排泄し水分調整を行って、むくみを予防してくれる効果が期待でき、また、血圧上昇を抑えるはたらきもあります。
オススメの食べ方
ただし、ドライいちじくは特に食物繊維を多く含むため、摂りすぎると下痢などの原因になってしまいます。おなかの弱い方は量に気をつけて食べることをおすすめします。