あなたは「ギー」を知っていますか?
インドのアーユルベーダ では「奇跡のオイル」と言われている油です。
デトックス・髪の毛・肌・目などなど。何にでも効果があると言われている油です。
このギーが一躍有名になったのは、日本では2015年に発売された「最強の食事」という本です。これはアメリカでものすごく流行り、日本でも紹介された本で、「バターコーヒー(完全無欠コーヒー)」を世界に広めた本です。
この中で「グラスフェッドのバター」と「ギー」が最強の油であり、それをコーヒーと一緒に飲めば、朝食代りになりダイエットができ、仕事の効率も上がる。と紹介されました。
これを実践している人は今でもちらほらみられます。私もダイエット効果はあると思っています。
そこで今回はこの「ギー」についお伝えしていきます。
ギーって何?
最古の自然療法・インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」では、ギーには「1000の使い道・1000の効果があると言われ、またインドの高温多湿の気候でも常温保存できることから昔から重宝されてきました。
そのため、本場インドではヒンドゥー教の儀式(プジャ)の際に神様に捧げられたり、アーユルヴェーダ療法の治療で目の浄化に使われたりと使用用途は様々です。
ギーとバターの違い
ギーは確かにバターから出来ていますが、その成分は99.8%ピュアな脂質であり、ギーとはつまりバターから脂質以外の成分を取り除いたものである、と言えます。
バターも原材料は同じ「生乳」ですので、元を正せば同じものです。大きく異なるのは加工の段階の違いです。
バターは生乳を遠心分離機にかけて取り出した脂肪分(18%以上)のクリーム(乳脂肪分42%以上推奨)から作られます。そのバター(無塩発酵バター)を更に加工してギーは作られます。 生乳→生クリーム→バター→ギーと加工過程によってその呼び名も変わります。そして、ギーは生乳をもうこれ以上加工できない、というところまで加工し、その純度を高めた最終形態の姿なのです。
バターを加熱し、腐る原因となる不純物を削ぎ落とし、生乳、生クリーム、バターから良質な脂肪成分のみを抽出したものが「ギー」です。
ギーの特徴
2中鎖脂肪酸が多い
3加熱調理が可能
4牛乳が飲めない人でも大丈夫
常温で長期保存が可能
中鎖脂肪酸が多い
また、バターよりも長鎖脂肪酸が少ないため脂肪が蓄積しにくいとされています。
オメガ3の含有量も多く、悪玉コレステロールや中性脂肪を下げる効果が期待されています。がん、高血圧、心血管疾患、脳の発達や脳機能の活性化、鬱やアレルギーの抑制、免疫力の強化だけでなく、美肌効果や血管年齢の若返りなどの効果もあるとされており、研究が進められています。
加熱調理が可能
牛乳が飲めない人でも大丈夫
また、ギーには短鎖脂肪酸・酪酸(プチル酸)という腸内環境を整える成分が豊富に含まれているため、便秘の改善にも効果が認められます。
アーユルベーダの中のギー油
ギーが生まれたインドでは、全生乳生産量の45%の量をギーの生産に当てているそうです。
料理用の油として使用するのはもちろん、治癒効果もあるので肌に塗ったりエステなどでマッサージオイルとして使用されるなどギーへの信頼は無限大です。