あなたは貧血ですか?
頭痛・めまい・ダルさ・倦怠感・イライラがありますか?
特に女性で病院に行くほどではないけど、うつ・パニック障害・PMSなどの症状はありませんか?
もしあるのであれば「もしかしたら鉄分不足が原因かもしれません」というお話をしていこうと思います。
鉄分は体の中で酸素を運搬するので、これが少ないと全身に酸素がうまく運ばれずに倦怠感や頭痛などの症状が出てしまいます。
でもこれだけではないのです。
最近ではメンタル疾患にも関係が深いことがわかってきました。
また病院の血液検査の結果では問題ない人でも「女性の8割の人は潜在的に貧血傾向」であることがわかっています。
もしあなたに原因不明の体の不調があるのであればいちど鉄分不足を疑ってみてもいいと思いますよ。
鉄分不足の症状
① 骨・皮膚・粘膜の障害(あざ、コラーゲン低下による骨・肌異常、爪・毛髪・舌異常)
② 知能・情動への影響(不眠・集中力低下・学習障害・うつ・パニック障害)
③ ホルモンへの影響(甲状腺ホルモンの成熟障害、不妊症)
④ 白血球・免疫への影響(抵抗力の減少)
⑤ 消化系に及ぼす影響(嚥下障害、食欲不振、下痢、便秘、氷を好んで食べる)
⑥ いわゆる不定愁訴:頭痛、イライラ、耳鳴り、肩こり、寝坊癖、疲労、むずむず脚など
これらの症状が鉄不足からくることに気付いてない方が大勢いますので要注意です。
特に健康診断などの血液検査で貧血ではないから鉄不足は無いだろうと考えてしまいがちですが、貧血でなくとも潜在的鉄欠乏の方は相当数います。女性の8割の人は潜在的に鉄不足と言われています。
鉄分の働き
2脳の中にある、セロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミンなどの神経伝達物質を作る材料になる。
3活性酸素を除去する際に必要。
4コラーゲン生成にはタンパク質・ビタミンC・鉄分が必要。
5エネルギー生成や体のあらゆる酵素反応に鉄分が必要。
鉄分が不足することでこれらの働きが弱くなってしまうので上記のような症状が引き起こされます。
鉄分不足の原因
2女性の生理
3各種疾患(消化管の出血・婦人科疾患(子宮筋腫など)・痔)
4妊婦(母体の血量・増血機能アップ)
5高齢者(胃粘膜の萎縮・食欲減退)
鉄分の摂り方
2食事から鉄分の摂り方
3サプリメントは?
ヘム鉄と非ヘム鉄とは?
「ヘム鉄」は吸収されやすく、肉類などの動物性の食品に含まれているものです。一方、「非ヘム鉄」は比較的吸収されにくく、野菜などの植物性の食品に含まれています。
肉食ではない日本人が食事から摂取している鉄分の大部分は、吸収されにくい非ヘム鉄であることが多いと言えます。ですが鉄分を効果的に摂取するためには、ヘム鉄を積極的に摂取することが大切になります。
食事から鉄分の摂り方
そして非ヘム鉄から摂取する場合は、たんぱく質やビタミンCの摂取量が増加すると体への吸収率が高まることが分かっています。一緒に食べる食材を工夫することで非ヘム鉄も体に役立つということになります。
また鉄分の吸収を阻害する物質もあります。それはタンニンです。ですから緑茶・コーヒーなどを食前後に飲むことは控えるようにして下さい。
サプリメントは?
また鉄分の過剰摂取についてですが、もちろんなんでも過剰に摂ることはダメです。ですが鉄分に関しては口から摂取する、食べ物やサプリメントによって過剰摂取になることはありません。いらない分はきちんと排泄されます。
ですが鉄剤注射に関しては注意が必要なのできちんとお医者さんのいうことを聞いて下さい。
まとめ
日本ではそのような国を挙げての取り組みはありません。また肉食文化でもないので一人一人が気をつけて摂取して行かなくてはなりません。もし貧血と診断されていなくても、頭痛・めまい・ダルさ・倦怠感・イライラ・鬱・パニック障害・メンタル疾患・PMSなどがあるのであれば鉄分不足を疑ってみて下さいね。